#27「結婚相手を選ぶ際に大切なこと」/妹尾ユウカ

SPECIAL COLUMN

#27「結婚相手を選ぶ際に大切なこと」/妹尾ユウカ

結婚相手を選ぶ基準について、皆さんはどのように考えていますか?きっと「優しい人」や「経済力がある人」「自分をときめかせてくれる人」など、それぞれに理想像があることでしょう。しかし、結婚という長い人生のパートナーシップを築く上で、真に大切にすべきなのはどのようなポイントなのか。これについて、今回はバツイチが反省を踏まえて解説をしていきたいと思います。

私はハンス王子のアンチです

さっそく夢のないことを言いますが、私は「生活力がある男性」を選ぶことが、結婚生活を幸せに保つためには重要だと思います。ここでいう「生活力」とは、ただ単に経済的な豊かさや家事能力の高さだけを指すのではありません。もっと日常的で基本的な部分の話です。例えば、使い終わったティッシュや飲み終わったペットボトルをそのまま放置せずに片付けるかどうか。料理を作るのはいいけれど、そのあとの後片付けはどうするのか。中々に低レベルな話でありながらも、こういった些細な行動の積み重ねこそが、日々の生活の快適さやパートナーシップの質を大きく左右すると思うのです。

一方で、多くの女性たちが「ロマンチストな男性」や「ときめきを与えてくれる男性」を求めていることは理解していますし、私も彼らを嫌いなわけではありません。 ただ、あくまでロマンスやときめきは"結婚の決め手として魅力的にうつるもの"であり、その後の結婚生活における重要事項では無いと考えています。恋愛のときめきや感情の高まりが人生に彩りを与えてくれることは確かですが、新しい景色やおいしい食べ物、趣味や友人との交流、推し活や映画、音楽などからもときめきは摂取できますから、必ずしもパートナーから得る必要はないと思うのです。

投げやりなわけじゃないですよ

そうは言っても、迷える子羊たちから「どんな相手と結婚すべきか?」と聞かれたら、私は迷わず「一番好きな相手と結婚するべき」と答えます。なぜなら、「生活力があるか」「尊敬できる部分があるか」はいい結婚生活を目指す上でとても重要な要素ですが、それらと同じくらい「後悔しないか」という視点も大切だと思うからです。

あくまで失敗が前提という、バツイチならではの思考回路ではありますが、気持ちに従って選んだ相手であれば、たとえその結婚生活が後に上手くいかなかったとしても、「でもあの時、好きで仕方がなかったから」と過去の自分の選択に納得ができますよね。「あの人のなにが良かったのか分からない」と思えるほど、自分の中から相手の存在が抜け切った時にも、「なにかが猛烈に好きだった」という記憶だけは確かに残るはずですし、好きじゃない相手を理性で選んで「あの時、好きな人を選べばよかった」という後悔が残るのは一番やるせないことです。

なるべく気持ちのいい後悔を

「自分を好きな男と、自分が好きな男」の二択に迷い、「幸せにしてくれそう」という理由で前者を選んだとしても、5年後、10年後も変わらず愛されているとは限りません。浮気をされる可能性だってゼロではない。もしも、そんなことが起きたら、「お前の魅力って何なの?こうなるならお前じゃなくてよかったのに」 と思ってしまいませんか?

だからね、後悔しない結婚をするために、みなさんにはどうか生活力があって「幸せにしてくれそうな人」を選んで欲しいのだけれども、その人がちゃんと好きな人でもあって欲しいというわけなのです。とはいえ、結果が失敗に終われば、大なり小なり後悔は残るかと思いますが、なるべく自分が納得のいく、気持ちのいい後悔をしていただきたいというわけです。少々、長くなりましたが、こんな話があなたにとっての「正解」を見つける参考になってくれたら幸いです。

妹尾ユウカ

独自の視点から綴られる恋愛観の毒舌ツイートが女性を中心に話題となり、
『AM』や『AERA.dot』など多くのウェブメディアや『週刊SPA!』『ViVi』などの雑誌で活躍する人気コラムニスト。
その他、脚本家、Abema TVなどにてコメンテーターとしても活動するインフルエンサー。

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